8/14土曜日、はれ。
RISINGSUN2日目は、早朝5:30起き。
今回のツアーは本当にタイトだったと思う。
いつもは「ねてな〜い」「つら〜い」など四の五の言う私だが、
JUNEさんはじめELDNACSのみなさんはいつ寝てるの?ってぐらい
早朝から深夜まで動き倒しだったので、
まだまだあたしゃ甘いのお、と一発奮起。
寝袋から飛び起きる。
しかしテントから出てすぐ、
早起きしてよかった!と思った。
RISINGSUNの朝は、ほんとうに美しかったからだ。
勇気くんがこの日、一足先に東京へ戻るのと、
レンタカーを返さなければならないのとで、
RISINGSUN会場から一旦離れることに。
車は石狩の大地を抜け、新千歳空港へと向かう。
車内でakaneと勇気くんにいじられる。
この2人は私のことをドMと信じて疑わないようで、
年下のくせにお姉さんをガンガンいじってくる。
なんつったって「猫背」「大雑把」「変態をよせつける」「不運」という私の特徴でよくもそんなに笑えるなあ、というぐらいよく笑うので、幸せなやつらだ。
しかし最近はたまに度を超えているので、
少し怒ったりすると、それがたまらないのか
さらにお姉さんをいじってくる。
「コケにしくさって〜…」とお姉さんは仕返しが出来る日を今か今かと待ち望んでいることを彼らは知らない。
ほんとうに幸せなやつらだ。
しかしそんな年長者を大切に扱わない2人に、今回は本当に助けられた。
次々とやってくる「修羅」(わたしたちのなかではワンシュラ、ツーシュラ、といった感じで単位になっている)を2人のおかげでなんなくクリアできたように思う。
だから、仕返しをするのはもうちょっと先にしようと思う。
新千歳空港で勇気くんを無事見届けたあと、
車の運転は私が受け持つことに。
そして気がついたら、
高速をぶっ飛ばしていた。
追い越し車線なんか怖くて行けないわ、アハン
などと、か弱く言っていた私はいずこへ。
がんがん追い越す私。
横でakaneが
「お、おい…。成長したっていうかなんていうか…」とうろたえていた。
どうやら本当の私がでてきたようです。
真の地獄はこれからなのかも。
いずれにしろ無事車は返せたから結果オーライとして。
RISINGSUN会場への戻り方もよく調べないまま出てきた私たち。
とりあえず飯を喰らい風呂でも入って考えるか、と。
朝ごはんを食べ、レンタカー屋のお姉さんに教えてもらった風呂屋へ。
長いこと風呂に浸かった後、とりあえず気持ちいいから寝るか、と
座敷でドデーンとごろ寝。
約1時間ほど爆睡。
その後、飛び起きたはいいが、
羅生門に出てくるババアみたいになった女2人は
のそのそと電車に乗り、
麻生駅というところで会場行きのバスに乗り込むことに成功。
午後16時ぐらいに会場に戻る。
そして再びTAIRA-CREWに戻り、おいしいまかないをラビラビのみんなと堪能する。
ラビラビも私たちと同じTAIRA-CREWステージで演奏予定との事。
わたしはイチファンなので、楽屋でいっぱいいろんな話ができて嬉しかった。
ラビラビの今回のツアーはなんとトータル3週間とのこと。
すごい!
さすがのサウンドジプシーだ。
その後、RISINGSUNも楽しまねば、と
メイン会場のほうへも足を運ぶ。
ところが、
私たちが北海道入りするまでずっと雨続きだったみたいで、
足場はぐじゃぐじゃ。
しかも泥がなんか臭い。
akaneは「馬糞ゾーン」と命名して警戒していた。
しかし結局馬糞まみれになる事は避けられず、
馬糞でコーティングされた足になってしまった。
それでもライブを見るべえと会場内を歩く。
そして始まった斉藤和義ライブ。
本当は別の会場へ行くつもりで、ステージを通り過ぎようとしていたのだが。
あまりにも良くて立ち止まってしまった。
あんなにメッセージ性が強い人だったとは思わなんだ。
一言一言が、胸にくる。
胸がいたい。
愛情もあるようで、
しかりつけるような、訴えかけるような厳しさもある歌世界。
何曲目かに「清志郎さんにささげます」と言い放ってから歌った曲があった。
あの人は鳥になった
満月の空を飛ぶ鳥になった
そっちの世界はどうですか?
ジャムってますか?
ジミヘンとですか?
オーティスとですか?
こちらは争いが絶えません
そんな感じの歌詞だったように思う。
私の頭の中にじいちゃんが浮かんだ。
そうだ、じいちゃんは鳥になったんだ。
あっちの世界で、先人たちと楽しくおしゃべりしているのかもしれない。
そう考えたら胸がしめつけられてしまっていつの間にか泣いていた。
となりを見たらakaneも泣いていた。
後で聞いたらわたしのじいちゃんの事を考えてくれていたらしい。
やさしい子だな、と思った。
その後UAのライブを見た。
ライブはすばらしかったよ。
しかし、私は満月の空を飛んで行く鳥のことで頭がいっぱい。
石狩の空にも、
鳥になったじいちゃんが飛んで居るのかもしれない。
そんなことを考えては夜空を見上げるばかりだった。